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第2話 静かな夜

Auteur: みみっく
last update Date de publication: 2025-08-26 19:03:23

 夕食を終え、レイも片付けを手伝いながら、満足そうな表情を見せていた。

 囲炉裏の焚き火の残り火がちらちらと揺れ、森の静けさが夜の訪れを告げる。

 俺たちは横になり、穏やかな時間を過ごしていたが―― しばらくすると、小さな寝息が聞こえてくる。

 レイの顔をふと見る。

 話さなければ――その顔は、美少女そのものだった。 すっかりと安心しきった無防備な寝顔は、まるで天使のようで可愛らしい。

 優しい呼吸が繰り返され、まぶたの隙間からちらりと覗く長い睫毛が、揺れる炎の光を受けて微かに影を落としている。

 頬はほんのりと暖かさを宿し、小さく丸まり横になる姿は、光の中で眠る小動物のような静けさを思わせる。

 その姿は、見ているだけで自然と心が落ち着く――つい先ほどまで、釣りに夢中になり騒ぎ、水遊びで暴れていたことすら忘れさせるかのように。

「今日は釣りに行って皆、疲れたか……。」

 俺は静かに息をつきながら、辺りの気配を確かめる。

 森は穏やかで、遠くで風がそっと木々を揺らしていた。

「今日は、ゆっくりと寝られそうだな……。」

 そう思いながら、俺は目を閉じる。

 いつもとは違う穏やかな夜が、ゆっくりと流れていった。

「ユウさん、ユウさん……起きていますか……?」と耳元で小さな声で囁かれた。

 声のする方を向くと、月明かりに照らされた金髪がキラキラと輝き魅力的なエリーが、色っぽい表情をして俺を見つめていた。

「わぁ……起きていらしたのですね」エリーが嬉しそうに声を掛けてきた。その顔は、頰を赤くさせ目が合うと恥ずかしそうに目を逸らしたのが見えた。

「ん? 起きてるぞ? どうしたんだ?」と小声で答えた。

「あのですね……その、そちらのお布団に……入っても良いですか?」と恥ずかしそうな小さな声で聞いてきた。

「もちろん良いぞ? 結婚したんだろ?」と恥ずかしそうに、エリーに優しく呟いた。

「……はい。では、お邪魔しますね……」と言い俺の布団にエリーが入ってきた。すると優しい甘い香りが仄かに香り、温かな手が俺の胸に当てられた。「ふぅ〜♡」と言う安心したような声を出し、俺の肩に頰を着けてきた。

「俺も、触れても良いのか?」とエリーに小声で聞いた。

「……はい。どうぞ……?」俺の方に顔を押し付けていたエリーが、俺をチラッ見上げて顔を赤くさせていた。

 そっとエリーのお腹に手を当てると、柔らかく温かい。撫でるように触っていると、「ユウさん……くすぐったいです……。ユウさんのお好きな……ところも触って良いのですよ?」と恥ずかしそうに、俺の肩に顔を押し付けて潤んだ瞳で見つめ言ってきた。

 お好きなところ……どこの事を言ってるんだ? 胸だよな……良いのか……?

 お腹から手を撫でるように動かし、柔らかな胸に触れた。ビクッと体を震わせ「……っあ♡ んっ、んっ……」甘い声を出すと、モゾモゾと動き同じ枕に頭を置いた。

 俺の頰にそっと唇が触れると、ちゅっ♡ と音を立て甘えるように顔を押し当ててきた。俺も横を向き、エリーの唇に重ねるように優しくキスをした。

 ちゅ♡ ちゅぱっ♡ と音を立て、エリーと見つめ合った。

「ユウさん……好き……です。わたしを貰って頂き……ありがとうございます……ちゅ……♡」と改めて、お礼を言われキスをされた。

「俺の方こそ、エリーが一緒にいてくれて幸せだぞ。ありがとうな」と言い、エリーを抱きしめた。

 エリーの頭を優しく撫でると、エリーが俺の頬に頬ずりをして甘えてくるのが可愛い。

「明日は、朝早く町に行ってくるな。レイの店が心配でな」と言うと、小さくエリーが頷いた。

「気を付けてくださいね」と言い、再び抱きしめられた。

 抱きしめ合っていると心地よく幸せな気分で、いつの間にか寝てしまっていた。

 ──翌朝。

 朝食を皆で食べ終え、俺は町へ向かうために一人歩き出した。

 森の空気は澄んでおり、朝の柔らかな陽光が木々の間から漏れている。 だが、この静寂は長くは続かなかった――。

 突如、猛獣が飛び出してくる。

 以前なら少し構えていたはずのこの状況―― だが、レベルが急激に上がったせいか、小動物を相手にしているような感覚で対応できるようになっていた。

 動きが軽い。 魔力の流れも迷いなく扱える。 そして何より、戦闘における魔力の使い方が格段に上達している。

 俺は地面に視線を落とし、適当な木の棒を拾い上げた。 それに魔力を纏わせる――たったそれだけで、ただの棒が鋭く研ぎ澄まされていく。

 振るえば斬れる。突けば貫通する。

 もはや剣を使う必要すらないほどだ。

 さらに試すように、何もない空間にイメージを思い描く。

 魔力を形にし、具現化する――

 その過程を意識しながら魔力を練り込むと、俺が想像した形状がゆっくりと生まれ始める。 本来、何もないはずの場所に、俺の意思で武器を創り出す感覚――。

 ……だが、魔力の消費が激しい。

 短時間であれば強力な武器として使えるが、長く維持するのは難しい。

「やはり、剣は必要か……。」

 この魔力の使い方は便利だが、持続力の面では課題が残る。

 新たな戦闘スタイルを模索しながら、俺は先を急いだ。

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